水の消えた川を跨ぐ橋の上から

公にするのも憚られる、かなりどうでもいいこと

行動保証(素早さと耐久)

 

とりわけ素早さ振りによる行動保証と耐久振りによる行動保証のふたつをここでは考える。またベースとして考えるポケモンはガルーラとゲンガーの二匹。

 

(甲)素早さ振りによる行動保証:相手より先に行動することによって行動回数を増やすという発想。

上から下まで広い範囲のポケモンと打ち合うことができる縦に広い配分であると言える。最速をとっている場合は素早さ関係がはっきりしているため同族とのミラーには基本的に強く、素早さ種族値関係上こちらが上回っている対面ではある程度信頼して行動選択ができる。しかし、同速ゲーの発生やそもそも素早さ種族値の関係上それを達成できないポケモンが一定数存在すること、こだわりスカーフ持ちのポケモンや先制技、電磁波等、そのシチュエーションに限っては素早さに割いた分の努力値が無駄になると考えることもできる。

現環境においてはその最上位にボルトロスというポケモンが存在している以上、そこから放たれる先制電磁波は無視できない。素早さ振りによる行動保証を意識した配分のポケモンを動かす際には電磁波を撒かれないように立ち回る必要がある。

 

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①陽気AS:猫騙し/捨て身タックル/冷凍パンチ/選択(地震/不意打ち/岩雪崩/グロウパンチ/炎のパンチ)

②意地AS:秘密の力/不意打ち/猫騙しorグロウパンチ/噛み砕くor炎のパンチ

 

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①臆病CS:催眠/祟り目/選択(ヘドロ爆弾/道連れ/身代わり/気合玉)

② 臆病HBS/HDS:鬼火/祟り目/ヘドロ爆弾/道連れ

 

(乙)耐久振りによる行動保証:相手の攻撃を耐えることによって一回以上行動するという発想。

自分よりも遅いポケモンに対しては非常に高い数値で戦うことができる横に広い配分。またミラーや仮想敵を意識して耐久調整を施せば返り討ちにすることができ、同速ゲーの不安定さを排除した立ち回りができる。しかし上から殴られることを許している以上、急所や追加効果といった要素に耐久調整を崩される危険性が低確率で存在する。

自分より遅い相手に対して非常に高い数値を押し付けられるだけでなく、自分より早い相手の攻撃を一度耐えて一回以上行動し致命傷を負わせることができるだけの数値を実現できるポケモンにおいては、耐久振りによる行動保証の方が適している。(それができないポケモンが数多く存在するがガルーラとゲンガーはできるだけのポテンシャルがある)

また、加速バトンや電磁波という比較的汎用性の高い選択によって素早さ方面の補助をしやすいことも、耐久振りが素早さ振りに一歩勝っている一つの要因である。(素早さ振りのポケモンに耐久方面の補助をするためにはリフレクターや光の壁、鬼火や能力下降技といったものが必要となるが、これらに電磁波や加速バトンと同列の汎用性があるとは言い難い。)

 

 ex)

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①意地HAB:秘密の力/不意打ち/グロウパンチor猫騙し/噛み砕くor炎のパンチ

-200鉢巻逆鱗+鮫肌高乱数耐え(177猫捨て身50%くらいの乱数)

②意地AB:秘密の力/不意打ち/けたぐり/噛み砕く

-177猫捨て身最高乱数以外耐え

 

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①臆病HBS:催眠術/祟り目/ヘドロ爆弾/道連れ

素状態でメガヘラクロスのロクブラ耐え+進化後メガバシャーモのフレドラ耐え

②控えめHDS:トリックルーム/ヘドロ爆弾/シャドーボール/道連れ

いろいろ

 

だいたいこんな感じ。素早さ振りによる行動保証を否定してるわけではなくて、ボルトロスが強すぎるってだけ。素早さ振りによる行動保証を崩すのも、耐久振りの行動保証に素早さの補助を付与するものボルトロスでできてしまうのが強い。

特にメガゲンガーというポケモンに"素早さを必要最低限の値まで落とし、耐久振りによって行動保証をかける"という発想が持ち込まれて、何かの間違いで数を増やしたら環境は動くんじゃないかなという気がしてる。ゲンガーゲンガー対面における催眠術のお話もこれでまた考え直さなきゃいけなくなるしこのポケモン強すぎる。

こういう記事を書いたのは今回が初めてなので、おかしなことを言ってるかもしれない。